確か、自動車保険に入るときにオプションであったような気がする!
よくわからなかったから入らなかったけど
自動車保険の契約をしたことがある人なら、一度は「個人賠償責任特約」という言葉を見かけたことがあるかもしれません。
オプションであるため軽視されがちな個人賠償責任特約。
しかし加入していれば、自分が事故の加害者になったときなどの膨大な賠償金を補償されます。
よく知られていないけど、重要な「個人賠償特約」について今回は解説していきます。
今回の記事は以下の方向けに書いています。
- 個人賠償責任特約が何かわからない方。
- 個人賠償責任特約のオプションを付けようか迷っている方。
- 自転車保険の加入を検討中の方。
個人賠償責任特約とは?

個人賠償特約とは、自分や家族が何か他人のものを壊したり、誰かにケガをさせたりしたときなど法律上の賠償責任を負った際、損害を補償する保険です。
例えば、お子さんが友人の家の窓ガラスをあやまって割ってしまったときなどにも適用されます。
また自転車に乗っていて歩行者に接触し、ケガをさせてしまった場合も対象となります。
個人賠償特約は自動車保険や火災保険、それに傷害保険などにオプションとして付けることのできる特約です。
保険によっては、個人賠償特約に示談交渉サービスが付いていることもあります。
「今の保険が本当に自分に合っているのか」「今の保険料が高い気がするから見直したい」このような悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください!
個人賠償特約のココをチェック!

個人賠償特約は基本的に、家族で一人でも加入していれば同居の家族全員が対象になります。
そのため自動車保険に個人賠償特約を付けたのに、火災保険にも個人賠償特約が付いていたとなると重複してムダになります。
個人賠償特約は比較的安いオプションであるため、つい勧められて入っている人も多いです。
個人賠償特約を複数の保険で加入しているともったいないと言えるでしょう。
月額が数百円だとしても、もし2つほど余分に加入していれば、年間数千円の無駄になります。
自動車保険、火災保険、傷害保険を中心に見直してみると良いでしょう。
「今の保険が本当に自分に合っているのか」「今の保険料が高い気がするから見直したい」このような悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください!
個人賠償責任特約で自転車保険に入らなくてよい?

最初に、個人賠償責任特約は自転車で事故を起こした際にも適用されると書きました。
実はこの事例は非常に重要なのです。
現在、都市部を中心に自転車保険の加入義務化の動きが広がっています。
名古屋や大阪、そして神奈川などの場所では既に義務化されています。
東京も2020年4月1日から義務化されるのです。
なぜ自転車保険の加入が義務化されるのかというと、実は自転車事故はバイクの事故よりも多いからです。
また死に至る事故や重傷を負う事故も起きており、裁判で加害者に高額な賠償額が言い渡されることも珍しくありません。
平成25年に起きた自転車事故の加害者は小学生でした。
被害者である高齢の女性は一命は取り留めたものの、重い後遺症が残ったのです。
増加する自転車事故を重く見た裁判所は、加害者に対して1億円近い賠償を命じました。
もちろん小学生が払えないので、賠償額の返済は保護者が行うことになります。
自転車は気軽に乗れるうえにスピードが出る分、事故につながりやすいです。
そのため自転車保険の加入は必須になりつつありますが、個人賠償特約に加入していれば新たに自転車保険に入る必要はありません。
個人賠償特約は家族にも適応されるので、お子さんがいる家庭では子どもが事故を起こしてしまう可能性も考慮して入っておくことが大切です。
- 個人賠償責任特約とは、自分や家族が何かを壊したり、誰かにケガをさせたりしたときなど法律上の賠償責任を負った際、損害を補償する保険。
- 個人賠償責任特約は自動車保険・火災保険・傷害保険のオプションとしてあることが多い。
- 個人賠償責任特約は家族で一人でも入っていれば、同居の家族全員に適用される。
- 個人賠償責任特約は自転車事故にも適用される。
- 自転車の事故で、加害者に1億円近い賠償額が命じられた判例がある。
記事監修:渡邊建介
愛知県在住のファイナンシャルプランナー。年間約100世帯以上のライフプランを作成。