今回は非常にシンプルな話題「インフレとデフレ」です。
日頃ニュースで耳にするわりに、イマイチ何なのかわからない…。
今日はそんな「インフレとデフレ」について、わかりやすく解説します!
今回の記事は以下の方向けです。
- インフレとデフレって結局何?とニュースをみて疑問に思っている方。
- お金の知識を増やしたい人。
インフレとデフレを知るメリット

物価が上がるのがインフレ、物価が下がるのがデフレ。
一般的にはこれくらいの印象だと思います。
消費者としては物価が下がる方が暮らしが楽になって嬉しいけど、政府は頑張ってデフレから脱却しようとしている…。
なぜだろうと思いませんか?
インフレとデフレについて知っておくだけで人生が途端に豊かになることはありません。
しかしインフレとデフレを知っておくだけで、経済のニュースがもっとわかるようになります!
情報に価値がある社会、ぜひ日頃のニュースを自分のものにするためにインフレとデフレについて知っておきましょう!
結局、インフレとデフレって何?

インフレやデフレは物価が変動するだけではなく、それによって経済全体が動くのです。
今回はその仕組みを簡単に紹介します。
インフレの仕組み
①物価が上がる➡②企業の売り上げが増える(同じものを販売しても入ってくるお金が増える)➡③社員の給料が増える➡④給料が増えると消費者がよりお金を使うようになる➡①…
ざっくりとインフレの仕組みはこんな形です。
ちなみに物価の上昇は、モノやサービスの値段が上がるだけでなく、サービスがセルフ化したりモノの量が減ったりもします。
インフレが起きると人も企業もお金を使うようになり経済が活性化しますが、これが行き過ぎると「バブル経済」となるのです。
「銀行にお金を預けても無駄」って?
インフレのときは銀行にお金を預けても無駄、とよく言われます。
これは金利が低く、銀行にお金を預けていても全然利子がつかないからです。
今の利子は0.00~%で、預けていてもお金は増えません。
更にインフレで物価が上がると、預けているお金の価値が下がるのです。
例えば、200万の車を買うためになんとか200万貯金して、翌年買おうと決めていたとします。
しかし翌年に物価が2%上がれば、車は202万になり、せっかく貯金していたけど買えないという状況になるのです。
お金の価値は変化していくと知りましょう。
デフレの仕組み
デフレの仕組みは、インフレの仕組みの反対です。
①物価が下がる➡②企業の売り上げが減る(同じものを販売しても入ってくるお金が減る)➡③社員の給料が減る➡④給料が減ると消費者がよりお金を使わないようになる(将来の不安を考え、貯金する)➡①(企業が買ってもらうために、モノの値段を下げる)…
デフレで消費者がお金を使わない、または貯金するようになれば、企業は売り上げが増えません。
そうなると新しい商品の開発やサービスの改善がなくなり、消費者は更にお金を貯め込む一方です。
誰もお金を使わない、使えないと経済は停滞します。
ちなみに「デフレスパイラル」とは、デフレの期間が長く続くことを指します。
現在、日本はデフレスパイラルの状態なのです。
なぜ日本はデフレスパイラルから脱却できないの?

普通デフレが続けば、消費者の財布のヒモは徐々に緩みます。
またデフレのときには、政府が公共事業で建設会社などに仕事を振ったり、銀行がお金を貸しやすくしたりなどします。
そうやってお金をどんどん出すことで、消費者も企業もお金を使うようになり、経済がインフレの状態になっていきます。
しかし!
現在は、物価が上がり企業の売り上げが増えても、企業が給料を上げづらい状況になっているのです。
給料を上げるということは、企業が固定的な出費を増やすということで企業はそれを避けようとしています。
なぜなら今の社会は情報や技術の革新が速いため、企業は何が起きるかわからない将来に備えてお金を貯め込んでいるのです
だから給料が上がらないのです。
こういった知識を少し知っておくだけで、ニュースがわかるようになり、お金についても知ることになります!
小さな知識の積み重ねは将来的に、大きな資産の差を生み出すので、ちょこっとずつでも勉強していきましょう!
最後に、物価の変動がわかる総務省の統計局のサイトを貼っておきます。気になる方はぜひこちらをご覧ください。
- インフレとデフレを知ると、経済のニュースがわかる。
- お金の知識の積み重ねは、やがて大きな資産の差を生み出す。
- インフレは物価が上がり、経済が活性化する。
- デフレは物価が下がり、経済が停滞する。
- 現在、日本はデフレスパイラルにはまっている。